2021年11月10日(水)

女王様をしていると、「私はSでしょうか?Mでしょうか?」と聞かれることが多く、そんなの分かるわけないでしょと突っ込みたくなるのだけれども、プロの女王様と云うのは、相手がどんなタイプであれ、その人のM性を引き出すのが上手いのだと思います。
ともかく、今回は飲み会の話題として定番の「S、Mどっち?」について、書いてみました。
M男くん達に、「合コンで聞かれたら、何て答えてるの?」と聞いたら、多くが「Sです」と答えているらしく、さすが本音と建前を使い分ける日本人だなと感じます。
飲み会での、S or Mの自己申告は、Sって思われたい人とMだと思われたい人を程度だと思っておきましょう。
いくつかの質問をすると、性的にM性なのかS性なのか判断するのは可能なのですが、そもそもSかMで人を分けるのは非常に難しく、とりわけハードなマゾなどは、自分の意思や好みがはっきりをしており、プレイの主導権は彼が持ってる部分が大きいなんてケースはたくさんあります。
欧米エリアに行くと、「Sですか?Mですか?」なんて質問の代わりに、”Are you a Sub or a Dom?”と聞くことが多いです。
支配する側なのか、服従する側なのかを確認します。サド公爵の『ソドムの百ニ十日』では貴族が責め手をお金で雇って、自分を虐めるように命令していたりしますし、そもそもSもMも表裏一体ですからね。
支配(Domination)と服従(Submission』、S(Sadism)とM(Masochism)に関して、図表を描いてみました。
(字が下手くそなのは筆ペンで描いたからです)
Dom寄りのマゾヒストは、いわゆるエゴマゾでしょうか?
私的には、エゴマゾ的マゾの一部は自分の専門分野を極めていたりするので、物凄いアナルの持ち主だったり、あり得ない乳首になっていたり、プレイ人数が4桁だったり、個人的に「エキスパートマゾ」と呼んでいます。
一方、ご主人様と言われる人にお話を聞くと、「女性を痛めつけるなんてとんでもない。私は女性に気持ちよくなって欲しいんです」とご奉仕精神満々な服従型Sの方がとても多い。
言葉にすることによって、把握しやすくなることも多い分、言葉にすることで制限されてしまい混乱が生じることがあります。SMに関しては、とりわけ逆説が多く複雑に絡み合っている現象の一つだと思います。
ようやく理論を組み立てたと思っても、身体は全く別の反応をして、ロジックが崩れ落ちてしまったり、その複雑さ故に、奥深くて面白いと思えるのも魅力ですね。
余談ですが、「面倒臭い」を面白いと思えるようになった私は、苦手な片付けに向き合えるようになりました:)
bySARA女王様